平たくした2つの餅を重ねて作る「鏡餅」。しめ縄や門松とともに、お正月飾りとして欠かすことのできないものですね。
鏡餅は神様と人を仲介するものとして考えられています。神様にお供えするものであることから「お供え餅」とも呼ばれていますよ。
鏡はもともと神様が宿る神聖なものとして扱われていました。また丸い形には家庭円満、餅を2つ重ねた姿は新年をめでたく重ねる、という意味が込められているなど、鏡餅はとても縁起の良いものとして、お正月飾りにぴったりのものなのです。
鏡餅は、三方(さんぼう)と呼ばれる台の上に、四方紅(しほうべに)と呼ばれる紅色で縁取られた白い紙を敷き、その上に裏白(うらじろ)を載せて餅を重ね、その上に干するめや串柿、昆布、橙(だいだい)などを載せて飾るのが一般的です。
鏡餅に使われるこれらの物には、きちんとした由来がありますよ。
・裏白
裏白は表面は緑色で裏が白いのが特徴的です。裏も白いことは綺麗な心を意味し、また、新しい葉がどんどん伸びてくる裏白は、永く栄えることを意味しています。
・橙
橙の実は青から黄色に熟した後、枝についたまま、また青色に戻り4、5年以上落下しないと言われています。
健康と長寿、家系繁栄を願ったものです。
・三方(さんぽう)
古くから、敬うべき相手に物を差し上げる時に使われていました。
平安時代には「衝い重ね」という名で呼ばれていました。
・四方紅
紅で四方を縁取ることは、災いを払拭し、新年の繁栄を祈願する意味があります。